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AI

AIを活用した校正・校閲ソリューション『AI editor』の開発

■ 開発背景


ミラセンシズ様が提供する、校正・校閲支援Webサービス「AI editor」の開発を行いました。

AI editorは校正・校閲業務における企業内の表現・記載ルールや法令遵守のための要件を構造化してルール化・管理できる機能と、ミラセンシズ様が開発されたAIエンジンによる個別のルール化が難しい汎用的な校正機能を備え、AIとルールとのハイブリッドでの文章チェック機能によって校正・校閲業務の効率化とルールの構造化・集約管理による属人化の低減を目指しています。

サービスのコンセプトから要件定義を行い、PoCの作成から始まりベータ版の提供、プロダクト版の提供と、ミラセンシズ様と共にプロダクトローンチに向けてご一緒させていただきました。

ローンチ後もエンハンス開発やインフラの管理、運用などを行っております。


■ 概要


AI editorの概要

AI editorとは、AI技術を活用した校正・校閲ソリューションです。

ユーザ独自のルールを作成し、細かく文章チェックできる「ユーザー定義ルール」や全角半角の検出、助詞・接続詞の重複検出、英単語のスペルチェックなど、校正・校閲業務を効率化する様々な機能を有しています。

また、AIを活用した機能として、誤字脱字、曖昧な単語の検出や登録した画像との比較も可能です。

校正・校閲結果に対してのフィードバック機能を有しており、フィードバックされたデータからAIの学習を行い、お客様の文章に特化した校閲・校正精度の改善が可能です。

AI editorは原稿制作から校正・校閲までの⼯程をAI・機械学習によってサポートしています。

主要な機能

・ログイン認証
・ユーザー定義ルール作成
・エディター校正・校閲
・ファイルアップロード校正・校閲
・フィードバック機能
・アカウント管理

システム概要

WEBアプリの開発は、主にJavaを用いており、フレームワークはSpring Bootを採用しております。

ユーザー定義ルールのチェックでは、形態素解析を用いて文章を意味のある最小の単位(=形態素)に分解し、チェックを実施しており、形態素解析エンジンを使用しています。

ファイルアップロード校正・校閲では、アップロードされたPDFや画像内のテキストを抽出するため、OCRを導入しました。

校閲・校正APIや校閲・校正結果画面の作成などはPythonを用いています。

インフラはAWSを利用しており、EC2、RDS、S3などを主に使用しシステムを構築しています。

アプリの基本的な開発以外にも、セキュリティ機能(WAFやウィルスチェックなど)やChrome拡張機能、Officeアドインの導入なども行いました。

エラーログやヘルスチェックの通知は、社内のslackチャンネルと連携し運用を行っています。
AIエディタ
ビーンズラボでは、お客様のデータと業務課題に合わせて、AIモデル作成及びAIモデルの精度改善を実施しています。
データ蓄積の仕組み構築や周辺開発、その後のAIモデル運用も含めたトータルサポートのご提案が可能です。

タイワンハブの新たな捕獲罠開発プロジェクトに開発メンバーとして参加

沖縄タイワンハブ駆除、電動ルアー罠実証実験とは

沖縄県名護市、本部町、今帰仁村では、外来毒蛇であるタイワンハブの分布が拡大しており、沖縄固有の生態系が残る「やんばる」地域への北進を防ぐためにも侵入防止策が必要な状況です。

現在、侵入防止策の一つとして捕獲罠による防除が行われており、これは生きたネズミを囮としてタイワンハブを誘引する仕組みです。

一方、今回の共同開発では、ネズミの代わりとなる電動ルアーと、罠内の映像を遠隔から確認するIoTシステム(カメラ+通信装置+ソーラー給電装置)、さらに受信した画像からタイワンハブ捕獲の成否を判別するAIシステムを組み合わせた新たな捕獲罠を試行しています。

この仕組みが実用化されれば、生きたネズミの確保や巡回による捕獲確認といった作業負担が大幅に軽減され、その結果、罠の大量運用が可能となることで駆除効果が大幅に高まることが期待されます。

現在までの成果と今後の取り組み

電動ルアー化、IoT化した捕獲罠(合計11基)を、本部町と名護市の屋外に設置し、実際にタイワンハブを捕獲できるかどうかの実証実験を2022年6月より行っており、9月27日にタイワンハブ1匹を捕獲しました。

今後は、この誘因餌をより発展させ、喫緊の課題となっているタイワンハブ防除対策に向けた開発を行っていきます。
また、この開発・実証実験の精度・スピードを上げるために、行政機関等とも連携を行っていきたいと考えています。

プロジェクトに関わるお問合せはお気軽にお待ちしております。